【体験者は語る】東日本大震災のときに街から消えてしまったもの

2011年に、記録が残っている中では日本では最大のマグニチュードと甚大なる津波被害をもたらした東日本大震災

当時の被災地の地獄絵図は、個人的にも生々しい記憶として残っており、大津波が街を飲み込む映像は今でも脳裏に焼き付いています。

その東日本大震災を経験した被災者が、当時の記憶より、震災後に街から消えてしまったもの、すなわち平時から備蓄しておくといいというものを発信されていたので共有していきます。

水・食料品・缶詰・インスタント食品・調味料など

災害時に必要な食料品として、水やお米、缶詰、レトルト食品、パスタ、パン、調味料などが挙げられます。

特にレトルト食品やカップラーメンは、緊急時に簡易的に食べられるため、非常に重要です。

ただし、カップラーメンには添加物が含まれていることがあり、体に悪影響を及ぼす可能性もあるので、適度な摂取が必要です。

また水を使う必要もあるため、インスタント食品についてはそのことも考えておくべきでしょう。

震災直後にパニックになり、店頭から商品があっという間に消えてしまうという状況は、天災が起こるたびに報道されているので、やはり平時に備えておくのが大事です。

一方、大量の食料品を備蓄している場合には、効果的に活用することも大切です。

これらを適切に保管・管理はもちろんのこと、ローリングストックなども行い、災害時にはバリエーション豊かな食事を摂取することができるようにしましょう。

トイレットペーパー・ティッシュペーパー等衛生用品・常備薬

トイレットペーパーは必需品で、なくなると不便です。

最近は5倍巻きや6倍巻きの便利な商品もたくさん出ています。

トイレットペーパーだけでなくティッシュペーパーやウェットティッシュなども備えておくと良いです。

洗剤やシャンプー、歯磨き粉などの衛生用品も重要です。

清潔感が保たれないと、ストレスを感じることとなり、ただでさえ悪い避難生活の質がさらに下がってしまいます。

怪我をしたときや、不衛生な場所に行ってしまった時のためにアルコール消毒液も持っておくと安心です。

緊急時には症状が重くなる可能性があるため、怪我などの応急手当を医療機関に頼らずにできるように知識をもっておくことが重要です。

薬が手に入らない場合も考えられるため、常備薬を用意しておくと安心です。

持病がある方は、いざという時にすぐに持ち出せるように、何日分かまとめたものを防災リュックなどに入れておくと良いでしょう。

軍手、ヘルメット、防災ラジオ、マスク、スニーカー、懐中電灯など

震災が起こった時に逃げるときや、どうしてもものをどかさなければいけないとき、また寝室などから避難する際に身体を異物や危険物から守るものは用意しておくべきでしょう。

軍手、ヘルメット、防災ラジオ、マスク、スニーカーなどこれらのアイテムも震災後に消えてしまったとのこと。

建物倒壊などで起こる粉塵を防ぐためのマスクは必須です。

粉塵から、器官をやられてしまったりすると、避難生活も厳しいものとなっています。

さらに、防災アイテムとしては、携帯ラジオも用意しておきましょう。

ラジオはテレビやスマートフォンなどが使えない時に、非常に強力な情報入手ツールとなります。

最低限のAMラジオを聴くだけなら、電力消費もほとんどなく乾電池だけでかなり長く持ちますし、スマートフォンの基地局などが破壊されても、ラジオの電波は遠く届くので問題ないということも実際に多いのです。

懐中電灯も備えておきたい防災アイテムの一つです。

今のスマートフォンはライトも使えるのがほとんどですが、震災時にはスマートフォンは通信手段や情報収集のために重要なツールとなりますので、別途懐中電灯を用意しておくことが推奨されます。

また、災害時には足元の安全も重要です。

スニーカーなど履きやすい靴を枕元に置いておくことで、いざという時に怪我をせずに逃げることができます。

家族の安全を守るため、主となる者である大黒柱や両親、そして兄姉なども助ける側に回ることが想定されます。

しかし、自分自身が怪我をしてしまった場合、他の人を助けることができなくなってしまいます。

そのため、自分自身の安全を確保するためにも、上記防災アイテムの準備は欠かせません。

災害時には予測不可能な事態が発生するため、様々な対策を講じておくことが重要です。

家族の安全を守るためにも、しっかりとした準備をしておきましょう。

ガソリン

車を持っている人は、ガソリンについてはなるべく満タンにしておきたいものの一つです。

家が倒壊危険性があり、避難せざるを得なくなった場合に、車のエアコンで一時的にでも暖を取ることができるからです。

また、車のバッテリーに繋ぐことで、停電時でもスマートフォンなどの充電が応急的にできます。

震災が起こると、車で避難する人も多いので、ガソリンスタンドに長蛇の列ができることがあります。

そちらを待っている事自体がガソリンを減らしますし、また待っている間に再度地震被害など受ける可能性もあるので、なるべく満タンにしておくのが望ましいと言えるでしょう。

簡易トイレ

震災時において、トイレパニックの記事でも触れたようにトイレの使用が困難となることがあります。

自宅のトイレが使えなくなった場合に、トイレを求めて多くの人が殺到する可能性がある、コンビニのトイレも待ち時間が長くなることもあります。

また、周辺住宅街でもトイレを借りることができない場合があります。

そのような状況では、簡易トイレが必要となります。

簡易トイレは、いくつかの方法で手作りすることが可能ですが、やはり販売されている簡易トイレ商品を家族の人数の数日分を用意しておくべきことが望ましいでしょう。

簡易トイレの備えがない場合には、例えばプラスチック製のバケツにビニール袋を被せて使用する方法などがありますが、できれば手作りのものは避けたい所です。

簡易トイレは、トイレを我慢することなく、トイレ需要を満たすことができるため、非常に便利です。

災害時には、簡易トイレの準備も忘れずに行いましょう。

ソーラーパネルとポータブル電源

ソーラーパネルとポータブル電源は、災害時に非常に重要なアイテムです。

揃えるとなかなか高価なため、まだ多くの人がこれらを持っていない状態ですが、災害発生時にはこれらが役立つことのは間違い有りません。

特に車を持っていない人々にとっては、ソーラーパネルとポータブル電源が重要な存在となります。

災害時には携帯電話の充電が急務になりますが、車に乗って充電しに行くことはできません。

そのため、一時的な避難所や救援物資が集まる場所などで、充電のために長い列ができるのです。

また、ガソリンを消費して車のバッテリーを充電することも可能ですが、ガソリンの消耗は非常に早く、災害時に移動手段として残す必要があります。

このような状況を避けるためにも、ソーラーパネルとポータブル電源を持っておくことを強くお勧めします。

ソーラーパネルは太陽光を利用して電力を生成し、ポータブル電源に充電することができます。

災害時に電力が途絶えた場合でも、太陽光を利用して充電できるため、常に充電しておくことができます。

災害時には、通信手段や情報収集、緊急連絡など、携帯電話は欠かせない存在です。

しかし、電力がなければ携帯電話を使うことができません。

そのため、ソーラーパネルとポータブル電源を使用して、常に携帯電話を充電できる状態にしておくことが重要です。

災害時には、ソーラーパネルやポータブル電源を持っている人々が、急務な充電を求めて集まることもあります。

そのような状況を避け、自分の電力を確保しておくことが必要です。

災害時には、ガソリンの消耗を最小限に抑えるためにも、ソーラーパネルとポータブル電源は必須アイテムです。

家計に余裕がある方は災害に備えてセットで持っておくことをお勧めします。

電池

震災時に必要なものとして、電池が挙げられます。

電池は携帯電話や懐中電灯、ラジオなどの電子機器に不可欠なエネルギー源です。

充電池やコンセントからの充電はもちろん、ソーラーパネル搭載の電池も市販されています。

しかし、これらの商品はすぐに品薄になり、手に入りにくくなる傾向があります

また、震災などの緊急事態では、交通機関や店舗が利用できなくなることも考えられます。

そのため、予め必要な電池を備蓄しておくことが重要です。

現金の必要性

最後に忘れがちなものですが、備蓄しておきたいものは現金です。

現金は、通信が復帰しない状況やオンライン決済が使用できない時に頼りになります。

今はキャッシュレス決済もかなり普及してきていますが、スマートフォンの電池がなければ使えませんし、通信が使えない場合も決済不可、さらにはお店側の機械が使えなくなってしまったら決済が一切できなくなります。

物はあるのに、現金がなくて買えないなんてことがないように、普段はキャッシュレス決済をメインにしている人でもある程度の現金を持つべきです。

現金を用意する場合は、お店側の負担も考えて紙幣だけではなく小銭もある程度用意しておきましょう。

現金があっても、紙幣を出されると店側が細かいお釣りが出せないという状況も想定されるため、小銭を用意しておくとより安心と言えます。

被災時は大きな買い物をすることも頻度としては少ないと考えられるので、小銭を多めに用意しておくべきです。


以上が、実際に東日本大震災で被災した方が、地震後に手に入れにくくなり困ったものだとのことです。

震災時は全てが平時とは違う状況になりますので、物が手に入らないとなったときに、これだけは無くなってしまうと困るというものを優先的に普段から備蓄・用意しておくことが肝要かと思います。


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