防災リュックに入れておきたいもの(総合編)

2024年1月1日、石川県能登半島沖にて大地震が発生しました。

被災された皆様にお見舞い申し上げます。

今回の地震では石川県を始め、富山県、新潟県にて大きな被害が確認されており、年始から最悪なスタートと鳴ってしまいました。

また現在も、余震が続く中不安な日々を過ごされている方々も多いかと思います。

改めて、天災は場所と時間を問わず人間を襲うものであり、特に災害大国の日本においては、私も含めていつ被災者に自分がなるかもしれないリスクを抱えているということを改めて認識しました。

更新をしばらく止めていた当ブログですが、今後南海トラフ大地震や、首都直下型地震、富士山噴火など、巷で言われている大災害リスクに備えるためにも、また更新を今後再開していきたいと思います。

今回は前回の更新にて概要に触れた、被災した時に必要最低限持ち出したいものをまとめる防災リュックについて、入れておきたいものについて解説していきます。

今回は総合編ということで、これらの道具を入れたものを一家に一つは用意しておきたいものを解説します。

家族それぞれのニーズに合わせた防災リュックの選び方

災害発生時において、備えておくべき防災リュックの重さはその人の身体的な能力に適したものでなければなりません。

あまりに重た過ぎるリュックは、緊急避難の際に大きな妨げとなるため、本人が扱いやすい重量感のアイテムを選択することが重要です。

なお、同居している家族の構成によっては、防災リュックに忍ばせるべき必需品が異なる場合があります。

例えば、妊娠をしている女性がいれば、潔癖に対応するアイテムや母子健康手帳などを準備すべきですし、もし高齢者が同居している場合には、その方々の介護に不可欠な品々やトイレ用品が必要不可欠になることでしょう。

更にペットを飼っている家庭ではペット用のキャリーやエサなども忘れずに用意する必要があります。

したがって、非常時に備えるうえでの準備は、それぞれの家庭における特有の状況を鑑みながら、どのような事態にも対応できるように事前に綿密なリストアップを行い、急を要する時に取り残されることのないようにしておくべきでしょう。

さらに、防災リュックに入れるべき基本的なアイテムとして、以下のようなアイテムが挙げられます。

は生命を維持するために不可欠な資源であり、災害が発生した場合には通常の水の供給路が断たれる恐れがあるため、飲料水として最低でも1日分、つまり500ミリリットルのペットボトル水を3本程度は携帯しておく必要があります。

この水は飲料だけではなく身体を清潔に保つ、避難時に怪我をした時の傷口の洗浄、食器などの洗浄のためにも使用されます。

ペットボトルの水は様々な容量で売られていますが、500ミリリットルのペットボトルが携帯性、重量、使い勝手の良さなどから多く用意しておくと良いです。

食料品

次に必要なのが食料品で、日持ちするレトルトパックや缶詰、栄養バランスを考慮した補助食品などを準備しておくことが推奨されます。

水や温める手間を要するインスタント食品よりも、開封してすぐに食べられるようなアイテムが適しているでしょう。

また家族の好みの味を普段から購入して下調べをしておけば、食に関するストレスも軽減されるでしょう。

鍵や通帳などの貴重品・簡易トイレ

それから、貴重品である家の鍵や銀行の通帳、財布や印鑑、身分を証明する書類なども絶対に持ち出すべきです。

また、念のためにクレジットカードが使用できない状況を想定して、現金をある程度準備しておくことも大切です。

スマートフォンの電子決済も、端末のバッテリーや地域の基地局が使えなくなると、何も機能しなくなってしまうので過信は禁物と言えます。

トイレに関しては、災害発生後に非常に困ることになるため、持ち運び可能な携帯トイレをリュックに忍ばせておくことが望ましいでしょう。

災害時に備える防災リュックの基本的な中身


空腹感は些細な不快感に過ぎないことが多いですが、人間の根源的な生理的要求の一つであるトイレの必要性には応えなければならない状況が生じることがあります。

例えば、一旦災害が訪れたとき、私たちはトイレ問題に直面することになるのです。

この問題は、水道が機能しなくなることによるものや、避難所が一時的に利用者で溢れることによりトイレの使用が困難になるといった状況が想定されます。

そこで、これらの問題に対処するため、防災用の準備として携帯トイレの重要性が浮き彫りになります。

それは、もしもの時に水が使えなくなってしまった場合や、避難所でのトイレが利用できないという状況に直面した際も、衛生的に用を足すことが可能になるためです。

救急用品・衛生用品


次に、日々の生活では些細な傷や怪我を治療するために使われる包帯、絆創膏、テープ、消毒液などの救急用品と衛生用品は、災害が起きた際にもその重要性は変わりません

それら要素を含んだセット商品である「防災ポーチ」が市販されており、これ一つに必要な救急用品が全て揃っているため、これを備えておくことが推奨されます。

常備薬(お薬手帳)

常備薬やお薬手帳の準備も大切です。

通常時であれば、かかりつけの医師によって処方される薬がありますが、災害時にはこのような通常のルーティンが崩れてしまう可能性があるため、非常事態にあって他の医療機関を受診しなければならないことが想定されます。

その際、常に持っている薬やお薬手帳があれば、医師に対して自分の現在の医療状況を的確に伝える手助けになります。

薬の飲み合わせなどは、場合によっては重大な健康被害をもたらすこともあるため、自分の服用している薬などを端的に伝えられるお薬手帳はあると心強いものと言えます。

衣類・下着

不慮の事態に備えて予備の衣類や下着を用意することも肝心です。

災害後は自分に適したサイズの衣類や下着を見つけることがさらに難しい状況となりますし、長期間同じ衣服を着続けることは衛生的でないため、少なくとも1セットは予備を包んでおくべきです。

季節ごとに必要な衣服は変動するので、定期的な点検と更新を忘れずに行うことが望ましいでしょう。

懐中電灯


最後に、災害中は電源がストップしてしまう場合があり、その際には懐中電灯が非常に役立ちます。

移動時の足元を照らしたり、夜間の安全を確保するために必要不可欠であり、電池を必要としないものや手動で発電できるタイプの懐中電灯も存在しています。

これらの道具は、自身や家族が使用しやすいものを選びましょう。

様々な状況下で役立つ防災グッズの詳細と使用のポイント

災害発生時の暗闇のなかでも道を照らす、電池式の懐中電灯は、非常に不可欠なアイテムです。

しかし、電池が内蔵されているため、使用していない期間が長いと電池自体が自然放電により劣化し、いざという時に使えない状況になりかねません。

このような事態を防ぐためにも、懐中電灯の動作確認を定期的に行い、電池の交換時期を見極めることが極めて大事です。

携帯ラジオ

さらに、もし災害が発生した場合には、緊急時の情報を得るための手段として非常に重宝するのが携帯ラジオです。

スマートフォンも便利ですが、通信手段としてのバッテリー消耗を防ぐ意味でも、情報収集専用として携帯ラジオを持つことは推奨されます。

最新の携帯ラジオには、手動で発電できるハンドクランク式の充電機能やライト機能が付いた多機能タイプもあり、スマートフォンの充電に使用できる場合もあるため、非常に便利です。

トイレットペーパー

防災リュックには、日常生活でよく使用するトイレットペーパーも忘れずに携行しましょう。

手を拭くことや、さまざまな汚れをきれいにする用途に用いることができます。

また、ティッシュペーパーよりも水に溶けやすいことから、より幅広い用途での利用が可能です。

空間を有効活用するためには、芯がなく圧縮されたコンパクトタイプを選ぶと荷物を大きく膨らませることなく収納できるので良いでしょう。

軍手


災害時には、軍手も非常に重宝します。

瓦礫やガラスの破片から手を保護し、安全に物を掴むことができるため、応急時の作業に必須です。

ただし、一般的な薄手の軍手よりも、より厚い生地や専用の防災手袋を選ぶことで、より確実に手を守ることができます。

避難生活を送る中で、日々の清潔を保つためには歯ブラシや歯磨き粉をはじめとした洗面用品も必要となります。

そのため、予めこれらを防災リュックに収めておき、常に清潔を意識した生活を心掛ける必要があります。

さらに、状況が許すならば、水がなくても使用可能なシャンプーを追加することで、衛生状態をより充実させることができます。

そして、タオルはその汎用性の高さから、水分や汚れを拭き取る、怪我をした際の応急処置に使用するなど、様々な場面で役立つ非常に便利なアイテムです。

災害対策としては、これらのグッズを日頃から準備し、いざという時に迅速に行動できるようにしておくことが重要です。

災害時に役立つ防災バッグの必需品リスト

非常時にはさまざまな用途に使えるアイテムを常備しておくことは極めて重要です。

例えば、防災用品として、最低でも1枚は防寒や地面からの冷気遮断に兼用できるブランケットを防災リュックに用意しておくことを強く推奨します

今回の能登半島沖地震においても、真冬の避難所は寒さが厳しいということが避難者から声が上がっています。

さらに、もしリュックの容量が許すのであれば、追加で2枚から3枚のブランケットを同梱することで、より状況に応じた様々な使い方が可能となります。

モバイルバッテリー

次いで、スマートフォンは災害時の有力な情報源として機能しますが、充電が尽きてしまっては何もできなくなってしまいます。

そうならないためにも、携帯用の充電器、すなわちモバイルバッテリーを携行することが勧められるわけです。

これらモバイルバッテリーには、大容量のものや小型で何回充電できるかが異なるような種類が存在しており、出来る限り大きな容量のものを選んでおけば、いざという時に安心できます。

レインコートやウィンドブレイカーなどの防寒具

また、天候による不測の事態に備え、コンパクトに折り畳めるレインコートやウィンドブレーカーといった雨具や防寒具を準備することも大切です。

これらは特に寒い季節にはなくてはならないアイテムとなりますし、小さく折りたためるタイプのものであれば、リュックの中でのスペース確保にも寄与します。

更に、アルミシートも一緒に梱包しておくと、防寒効果を大いに増すため、合わせて検討してみると良いでしょう。

その他あると便利なもの


災害時の異なるリスクに対応するため、災害用ホイッスルの持参も忘れずに。

これは、閉じ込められた際に外部へのSOSシグナルを送る手段として、また防犯アイテムとしてもその価値を発揮します。

さらに、電子機器が使えない状況で情報を記録するためにも、ペンや防水性のあるノートを含む文具を用意しておくことは有益です。

これは、災害発生時に自身の状況を記録したり、他者と情報を共有したりする際に不可欠な道具となります。

最後に、災害時に起こり得る感染症のリスクに対処するために、マスクの準備は重要です。

避難所での密集を避け、衛生的な環境を保つ励行や、ほこりからの呼吸器の保護、さらには乾燥から喉を守る効果も期待できるため、ぜひ防災リュックに含めるべきアイテムです。

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