今なお多くの人が避難生活を余儀なくされている、石川県能登半島沖地震。
一年のうち、二十四節気でいう寒さが最も厳しくなる時期の始まりである小寒、そして今月後半からは1年のうちで最も寒い時期とされる大寒がやってきます。
大寒が終わると、次は立春が来て、季節は春に向けて動いていきますが、まだまだ寒さは続くと言ったところです。
当然ながら、地域の体育館などの簡素な避難所においては、まだまだ防寒対策は必須と言えます。
前回の記事で、防寒対策をいくつか紹介しましたが、今回は寒さを乗り切るためのライフハック(生活の知恵)ということで、身近なもので作れて暖を取れるペットボトル湯たんぽの紹介と作り方、効率的な利用方法、注意点などを書いていきます。
「ペットボトル湯たんぽ」の作り方とその魅力
日本列島に寒波が押し寄せ、厳しい寒さが続いております。
この時期、冷え込んだ夜に布団に入る際、冷たさからくる不快感を解消できずに眠りにつくのに苦労されている方も少なくないことでしょう。
人の身体は温かい状態の方がリラックスしやすく、ぐっすりと眠りにつくことが出来ます。
特に、寒い季節に体が冷えることは、快適な睡眠を妨げ、睡眠の質を低下させる原因にもなり得ます。
そうした背景の中、皆様にお手軽かつ経済的な暖房グッズをご提案いたします。
それは、使用済みのペットボトルを再利用して作る「ペットボトル湯たんぽ」です。
このアイディアは、ご自宅にある空のペットボトルにお湯を入れるだけという、非常にシンプルで手軽な方法です。
加えて、電気を使わずに温かさを提供してくれるため、光熱費の削減や環境への負荷を軽減するという観点からも、非常にエコフレンドリーな選択肢となります。
作成方法
ペットボトル湯たんぽの作り方非常にかんたんです。
①.お湯を沸かす |
②.空のペットボトルを用意する |
③.お湯をペットボトルに移し替える |
たったの3ステップで完成します。
夜、布団に入る前にこのペットボトル湯たんぽを使用することで、布団の中を手軽に暖めることが出来、心地よい眠りへと導いてくれることでしょう。
冬の寒さを乗り切るためにも、この簡単で経済的な方法を試してみてはいかがでしょうか。
ペットボトル湯たんぽで、環境に優しく、そして快適な眠りを手に入れることができるかもしれません。
湯たんぽの利点を解説
私たちの祖先から受け継がれた賢明な暖房方法として、湯たんぽは長い歴史を持つ道具の一つです。
そもそも湯たんぽとは、内部に温かい湯を入れて使用する、金属製や陶製の容器のことを指します。
実は室町時代から使用されていたという記録が残っており、その使いやすさと機能は昔から多くの人々に認められてきました。
近年でもその魅力が再評価され、特に次のような利点が挙げられています。
① 光熱費を節約できる点。
湯たんぽを使用することで、余計な電気代やガス代を使うこと無く、経済的に暖をとることができます。
お湯は熱しにくく冷めにくい特性を持つので、温かさも長持ちします。
②室内環境に影響を及ぼさない
湯たんぽは室内空気を汚したり乾燥させたりしないため、健康にも良好です。
乾燥や湿気の多い環境に弱い人にも、安全に暖を取れるものといえます。
③ 環境に対しても優しい
この地球上で環境問題が注目される昨今、湯たんぽのようなエコな製品が求められています。
ペットボトル湯たんぽなら、ペットボトル自体が再生可能ですから究極のエコ暖房器具と言えます。
④ 大災害や非常時にも有益である
実際に過去の震災時には、停電の状況下でも暖を提供する防災用品として役立ちました。
温めた水だけが熱源なので、緊急時に強さを発揮します。
具体的なペットボトル湯たんぽの作り方と注意点
そして、「ペットボトル湯たんぽ」の作り方についてですが、実はこの方法は非常にシンプルであり、お手軽にできる方法です。
その手順を丁寧にご説明いたします。
まずは、使い古したペットボトルを用意しますが、その際、薄くてやわらかいペットボトルは避け、厚みと強度に優れたペットボトルを選びましょう。
お茶やコーヒーなどホット用に販売されている製品が最適です。
お湯の温度は、沸騰ではなく50℃程度が理想的です。
当然ながら、熱湯を入れてしまうと熱すぎてやけどしてしまうからです。
また、熱湯をいれるとペットボトルが変形・破損などの危険性もあります。
適度な温さのお湯をペットボトルに7割から8割程度注ぎ(満タンにすると、熱で膨張し破損の可能性があるため)、しっかりとフタを閉めます。
万が一の破裂を心配するならば、タオルでペットボトルを包みゴムで固定するとより安全に利用できます。
この自作「ペットボトル湯たんぽ」は、特に就寝時に役立ちます。
ペットボトル湯たんぽを寝具の中にいれることによって、寒い夜でも布団の中を温かくすることで、快適な眠りにつくことができるでしょう。
このエコフレンドリーかつ手軽な「ペットボトル湯たんぽ」を使って、温かい布団で快適な眠りを得ることができます。
手軽に温かい眠りへ誘う就寝時のペットボトル湯たんぽの使い方
冬の寒い季節は、布団の中で温かく眠りたいと思っている方々にとって、様々な工夫が求められます。
そんな中で、簡単に演出できる温もり溢れるベッドタイムを実現するアイデアのひとつが、手軽に作れる「ペットボトル湯たんぽ」です。
たったの500mLの容量でも、このペットボトル湯たんぽは、そのコンパクトさゆえに携帯にも便利であり、寝具の中でのスペースも取りません。
したがって、500mLペットボトルを3本用意し、それらを布団の足元、中央、そして頭元という三か所に配置するのが良いでしょう。
このようにペットボトル湯たんぽを分散させれば、ふんわりとした熱が布団全域に行き渡り、相当な温かさを感じることができるでしょう。
用意が容易なだけではなく、就寝前の約10分前にこれらの湯たんぽを布団の中にしのばせることで、じんわりと熱が放出され、そしてその熱は次第に布団の中の空気を温め、ある種の熱平衡状態に達します。
皆さんも物理の授業で聞いたことがあるかもしれませんが、この状態になると、温度は一定以下まで下がらないようになり、翌朝まで心地よい温もりが持続します。
さらに、利用の幅を広げて、ペットボトルの中の温かい水を用いて凍り付いた車のフロントガラスを解氷するというアイデアもあります。
これにより、一つの足しになった水が二つの問題を解決することができるわけです。
しかしながら、プラスチック製のペットボトルを湯たんぽとして利用する際には、元々それ専用に設計されているわけではないため、温度の変化による材料の劣化や変形に気をつけなければなりません。
使用の際には、くれぐれも安全に充分注意していただきたいです。