緊急地震速報が鳴った時の行動は?

地震大国の日本は、世界でみても最先端の地震対策が行われています。

その一つが、大きな地震が発生した時に、その揺れが来る数秒前に鳴動する緊急地震速報システムでしょう。

本能的に危険を知らせる音が鳴るために、鳴動直後は緊張してしまいますが、大きな揺れが来ることが予測されますので、その僅かな時間の間に身を守る行動をする必要があります。

そこで、今回は緊急地震速報が鳴動した時に、どのような行動を取ればいいかをかんたんにではありますがまとめました。

はじめに

平時の一般社会でも、非常時に備えた行動は重要です。

その中で、特に緊急地震速報では、地震の揺れが来るまでに数秒から数十秒しかないため、僅かな時間の間にしっかりと身を守るための行動を取る必要があります。

緊急地震速報の報知音をチェックしておく


※音量注意!

緊急地震速報に関する情報をすばやくキャッチできるように、専用の音(報知音)を覚えておくことが重要になります。

緊急地震速報には、テレビやラジオ、携帯電話などで専用の音(報知音)が発信されます。

これは、緊急地震速報が発表されたことをすばやく知らせるためのものです。

テレビやラジオなどの情報を見聞きした場合、揺れが来る前に備えることができますが、遅れてしまうこともあります。

しかし、報知音を覚えておくことで、鳴動した時にとっさに行動を起こし、身を守ることができます。

報知音には、テレビやラジオ、防災行政無線、受信端末などで使われる「チャイム音」と、携帯電話共通の専用の「ブザー音」があります。

また、受信端末では「サイン音」も使われます。

特にそれぞれの媒体の報知音を覚えておくことで、緊急地震速報をより有効に活用できます。

例えばNHKが開発した「チャイム音」、NTTドコモが開発した「ブザー音」、特定非営利活動法人REICが開発した「サイン音」は、緊急地震速報を確実に知らせるために使用される音です。

ただし、放送局や端末によってはこれら以外の報知音を使用する場合がありますので、放送局のホームページを確認したり、受信端末で音を確認するなどしておくことが大切です。

スマートフォンであれば、音を確認する機能もありますので、確認再生するのはちょっと抵抗感を覚えますが、確実に覚えておくことをオススメします。

緊急地震速報を確認後の行動

出典:https://www.data.jma.go.jp/svd/eew/data/nc/shikumi/whats-eew.html

緊急地震速報を見聞きしたときの適切な行動についても、周囲の人とコミュニケーションをとりながら、穏やかに身の安全を確保することが大切です。

緊急地震速報に関する知識を身に付け、適切な行動をとることで、大きな被害を防ぎ、安全に避難することができます。

具体的には、声をかけ合いながら、あわてずに周囲の状況に対応した行動をとります。

これは、無駄なパニックを防ぎ、円滑な避難を促すためにも重要です。

行動例

緊急地震速報を見聞きしたという状況は、震源地の近くだけでなく、地震の揺れを感じる前に発生することもあります。

そのため、緊急地震速報が発令された場合、周囲の状況に応じて適切な行動をとる必要があります。

屋内にいる場合は、家庭では頭を守り、丈夫な机の下などの安全な場所に避難しましょう。

あわてて外に飛び出したり、火を消そうとするのは避けてください。

また、ふだんから家屋の耐震化や家具の固定など、地震に備えることも必要です。

人が多く集まる施設では、施設の係員の指示に従って行動し、あわてて出口に走り出さないように落ち着いて行動しましょう

乗り物に乗っている場合は、自動車運転中はスピードを落とさず、ハザードランプを点灯して周りの車に注意を促し、急ブレーキはかけずに緩やかに速度を落として道路の左側に停止しましょう。

鉄道やバスなどに乗車している場合はつり革や手すりにしっかりつかまり、エレベーターに乗っている場合は最寄りの階で停止させてすぐに降りてください。

屋外にいる場合は、街中ではブロック塀の倒壊や看板、割れたガラスの落下に注意し、丈夫なビルのそばであればビルの中に避難しましょう。

山や崖の近くにいる場合は、落石や崖崩れに注意して適切な行動をとりましょう。

これらの行動がとっさにできるように、いつも日頃からいざという時の備えが大切ということです。


緊急地震速報がでたとしても、行動などは普段の地震と一緒です。

ただ、やはり強い揺れが来るということと、その音の警告音からパニックに陥ってしまうこともあるでしょう。

そのため、普段からの備えや訓練なども行っておくことで、ある程度の被害を抑えることができます。

地震はどうしても逃れられません。それならば、冷静な対応を心がけて被害を最小限に食い止めることが我々のできることであり、心構えとして必要だと思います。