
はじめに:災害時の車中泊避難が注目される理由
災害大国である日本では、いつどこで自然災害に見舞われるか分かりません。日本で毎年のように発生している地震や台風被害。近年は大雨や土砂災害などの発生も増加傾向にあることが報告されています。
特に近年、注目されているのが「車中泊避難」という選択肢です。2011年の東日本大震災や2016年の熊本地震をきっかけに、注目されるようになりました。実際に、2016年4月に発生した熊本地震では、被害の大きかった益城町の大規模避難所、町総合体育館を含む町総合運動公園内に、約1,500人の避難者を収容しました。さらに驚くべきことに、被災した地域全体に広げると、約20万人が一時的に避難し、車中泊避難した人は8万人を超えていたと推測されています。
このような背景から、主婦の皆さんにとっても、家族の安全を守るための選択肢として車中泊避難の知識は必要不可欠となっています。本記事では、車中泊避難の基本から必要な防災グッズ、安全対策まで、総合的に解説していきます。
車中泊避難のメリットとデメリットを理解しよう
車中泊避難のメリット
車中泊避難が選ばれる理由には、いくつかの明確なメリットがあります。
プライバシーの確保
大勢の人が集まる避難所では、なかなかプライバシーの確保は難しいですし、周囲に気を使うことも多いものです。家族の状況によっては車中泊をベースとした避難生活のほうが、ストレスがかかりにくい場合もあります。特に小さなお子さんがいるご家庭では、夜泣きなどで周囲に気を遣うストレスを軽減できます。
ペットとの同伴避難が可能
避難所はペットと同じ空間で生活できない場合もあるので、ペットと同じ空間で避難生活を送りたい、という場合にも車中泊が活用できます。家族同然のペットを置いて避難することは心理的な負担が大きいため、このメリットは重要です。
安全な場所への移動が可能
自宅や指定の避難所に倒壊や二次災害の危険がある場合、車中泊避難は有効な避難方法のひとつです。車があることで、より安全な場所への移動や、状況に応じた柔軟な対応が可能になります。
車中泊避難のデメリットと注意点
一方で、車中泊避難には深刻なデメリットも存在します。
エコノミークラス症候群のリスク
最も重要なリスクが、エコノミークラス症候群です。避難所生活でもウイルス感染などのリスクはありますが、車中泊避難で起きやすいのが、エコノミークラス症候群です。新潟県中越地震の後、新潟大学の研究では車中泊での被災者は避難所の被災者に対して、約1.5倍も多く血栓が見つかっていることが分かりました。
収容人数の制限
車内の広いミニバンであっても、ストレスなく眠れるのはせいぜい大人二人、子供一人程度です。大家族の場合は全員が車内で休むことは困難になります。
情報収集の課題
自主的な車中泊避難では、自治体が指定する避難所とは違い、支援情報などがタイムリーに届かない可能性もあります。
車中泊避難で準備すべき防災グッズ完全リスト
車中泊避難を安全に行うためには、適切な防災グッズの準備が不可欠です。ここでは、実際に役立つアイテムを具体的にご紹介します。
基本的な生活必需品
水と食料(72時間分)
救助があったとしても3日間は水や食料が届かない可能性が考えられるため、最低限の水と食料を用意しておきましょう。人間ひとりあたり1日約3リットルの水が必要と言われています。
水の準備のコツ:
– 大きなボトルより小さなボトル(たとえば、1Lを1本より、500mlを2本)の方が、持ち出しやすくトイレ用や飲料用など分けて使えるので衛生面からもおすすめです。
– 長期保存水を選択する
– 家族の人数×3リットル×3日分を目安に準備
食料については:
– 食料は傷まない非常食や缶詰め、お菓子などを含むなるべく高カロリーのものがおすすめです。
– 調理不要で食べられるもの
– アレルギー対応食品(必要に応じて)
車中泊専用アイテム
就寝環境を整えるグッズ
エコノミークラス症候群を防ぐために最も重要なアイテムです。
車中泊エアーベッド、プラカップ×3、歯ブラシ×3、スプーンフォークセット×3、バガス皿×3、アルミブランケット×3、ラバー手袋、保温・保冷トートバッグ、バケツ、エア枕、懐中電灯(単三電池×3(別売))、携帯用トイレ×3、携帯スリッパ×3、サイドサンシェード×2、リアサンシェード、トレー、ティッシュBOX、給水バケツ、ポリ袋、アルミホイル、ひざ掛け、マスク×3、アルミシート、ポンチョ、バッグといったセット商品も市販されています。
必須アイテム:
1. エアーマットまたはクッション類
2. 毛布・寝袋
3. エア枕
4. サンシェード(プライバシー確保と断熱効果)
5. 段ボールやタオル(シートの段差を埋めるため)
プライバシー・断熱対策
日光を遮るというのは勿論ですが、服を着替えたり、車中泊をする際にも活躍します。サンシェードは多目的に使えるため、前後左右すべての窓に対応できるよう準備しましょう。
衛生・健康管理用品
簡易トイレ
車中泊避難で、困ることのひとつがトイレです。そのためにも携帯用トイレや、災害時に使える簡易トイレなどを用意しておきましょう。特に女性の場合、トイレのことを考えて水分補給を抑えることが少なくありません。そんなときに、あると便利なのが簡易トイレ。
簡易トイレ準備のポイント:
– 家族の人数×5回分以上
– 消臭・凝固剤付きのもの
– 処理袋も合わせて準備
清拭・衛生用品
災害時には水が確保できない場合があります。頭が洗えないというのはかなりのストレスとなります。
– ドライシャンプー
– ウェットティッシュ(大容量)
– 歯ブラシセット
– 消毒用アルコール
– マスク
– 女性用品(必要に応じて)
電源・通信機器
ポータブル電源
災害用としても非常に便利なポータブル電源。いざ使うときに困らないよう、日頃からバッテリー容量は気にしておくこと。
ポータブル電源選択のポイント:
– 大容量のポータブル電源であれば、温冷庫や電気毛布、電気ケトルなど消費電力の大きいアイテムにも使えるため、避難生活のストレスも軽減できる。
– 長期の避難生活にも対応できるよう、ソーラーパネルの充電キットを併せて持っておくと便利。
– 複数のUSBポート、ACコンセント対応
– 500Wh以上の容量推奨
通信・情報収集機器
– 車内でラジオやテレビが見れるかもしれませんが、手回し式充電器があればスマホの充電もできるので便利です。
– 防災ラジオ(手回し・ソーラー充電対応)
– モバイルバッテリー
– 充電ケーブル各種
その他の便利グッズ
修理・メンテナンス用品
モノを補強したり、破れた穴を塞いだりなど何かと便利です。ガムテープよりもダクトテープのほうが水にも強いのでオススメです。
– ダクトテープ
– 多機能ツール
– 軍手・作業用手袋
収納・整理用品
汚れ物などを分けられるように、30リットル程度のものが何枚かあると良いでしょう。
– 大容量ポリ袋
– 収納ボックス
– 洗濯ネット(小物整理用)
エコノミークラス症候群を防ぐ安全対策
車中泊避難で最も注意すべき健康リスクがエコノミークラス症候群です。この病気について詳しく理解し、適切な予防策を実践することが命を守ることに直結します。
エコノミークラス症候群の基礎知識
病気のメカニズム
エコノミークラス症候群とは(正式名:静脈血栓塞栓症)、静脈血管の中にできた血栓(=粘度の高い血のかたまり)が肺の動脈にまで流れてきて詰まり、肺の機能が大きく阻害されることをいいます。
食事や水分を十分にとらず車の中や飛行機など狭い環境で長く座った状態で動かないでいると、血液は濃くなって固まりやすくなり、足の静脈の血液がよどんでしまいます。
症状の特徴
エコノミークラス症候群を発症すると、突然の胸の痛みや、呼吸困難、動悸、息切れなどの症状が出ます。血の混じった痰の出る咳や、発熱などの症状がおき、意識を失ってしまうこともあります。
早期発見のポイント:
– 血栓が肺に届く前、脚の静脈などに血栓ができた時には、足首や脚のむくみや、痛みなどがあります。特に、片脚にこの症状が出た場合には、脚に血栓ができている可能性が高く、注意が必要です。
車中泊でのリスクが高い理由
統計データから見るリスク
新潟県中越地震後では車中泊された方の内、約3割が発症していたことがわかっています。また、中越地震発生から14日までの調査(県内100床以上の病院対象)では、車中泊者に14件の肺塞栓症での入院が確認され、そのうち7人つまり半数の死亡が確認されたとのことです。
車種による違い
同じ車中泊でもミニバンやワンボックス車など広い車内で避難生活をしている人は、避難所生活の人に比べて発症は半数以下に留まっているといいます。つまり車中泊でも、座席がフルフラットにならない軽自動車や普通乗用車などで、エコノミークラス症候群になる危険性が高くなっているのです。
効果的な予防策
1. 正しい就寝姿勢の確保
座席をそのままにして寝ると、エコノミークラス症候群を発症するリスクが高まります。後部座席からラゲージを連結させてフラットにできるタイプの車種は、最前列のシートを一番前までスライドさせて、フラットにした後部座席からラゲージのスペースで休むようにしましょう。
フラット化のコツ:
– 前席のシートで休む場合には、座面は一番後ろまでスライドさせて、背もたれは最大までリクライニングさせます。足元のスペースは段ボールや蓋つきの収納ケースなどで埋めて、その上にタオルなどを置いて座席とフラットになるように調整します。
– 足を心臓より高い位置に保つ
– 定期的な寝返りができるスペースを確保
2. 適切な水分補給
水分摂取は脱水状態を避け血栓の予防に重要です。避難生活ではトイレの回数を減らすため飲水をがまんしてしまいがちになります。トイレを確保し水分をこまめにとるよう気を付けましょう。
水分補給のポイント:
– 夜間も車内で水分補給ができるように、飲み物を保管しておくことが大切です。
– アルコール・カフェインは控える
– 少量ずつ頻回に摂取
3. 定期的な運動
さらに1日20分を目標に、脚を動かすウォーキング等の運動を意識するようにしましょう。
推奨する運動:
– 車外での散歩(1時間に1回、5分程度)
– 車内でのふくらはぎマッサージ
– 足首の屈伸運動
– つま先立ち運動
4. 弾性ストッキングの活用
弾性ストッキングは、車中泊が必要となる方、エコノミークラス症候群や深部静脈血栓症で治療中の方、癌で治療中の方、70歳以上の方はエコノミークラス症候群発症のリスクが高く、着用が勧められます。
車内での防災グッズ保管術
限られた車内スペースで効率的に防災グッズを保管するには、戦略的な収納が必要です。
収納場所の基本原理
安全性を最優先
万が一落ちてきても危なくないように、軽いもの・かさばらないものを収納する。事故や急ブレーキ時に乗員に危害を与えない場所に収納することが重要です。
アクセス性の考慮
頻繁に使用するものは手の届きやすい場所に、緊急時にすぐ必要なものは最優先でアクセスできる場所に配置します。
具体的な収納場所
サイドポケット
小物の収納に。取り出しやすいのでよく使うものを入れておくと便利。
推奨アイテム:
– スマートフォン
– 懐中電灯
– 常備薬
– 連絡先メモ
天井空間
天井空間にネットを張る方法で、軽量な衣類や寝具を収納できます。
シート下・トランク
シート下やトランクなど、ほかにも収納スペースはたくさんあります。自分のクルマの収納スペースと、現状その場所に何が入っているかを改めて確認し、車中泊用のグッズを載せることを検討しましょう。
大容量・重量物の収納に適しています:
– 水・食料
– ポータブル電源
– エアーマット
– 工具類
定期的なメンテナンス
点検のタイミング
防災グッズは、定期的に見直すことが大切です。実際に、株式会社mitorizの「防災への備えに関する意識調査」アンケートモニター調査では、約8割以上が「ある程度の期間で防災グッズを見直している」と回答しました。
点検項目
防災グッズの見直しでは、ラジオや懐中電灯の動作チェックや、証明書のコピーや連絡先メモの変更がある場合は修正します。
– 電子機器の動作確認
– 水や食料は傷みや腐敗がないか、まだ使えるかどうかチェックをしましょう。
– 薬品類の使用期限確認
– 季節に応じた衣類の入れ替え
車中泊避難時の行動指針
実際に災害が発生し、車中泊避難を行う場合の具体的な行動について説明します。
避難場所の選定
基本的な安全基準
車中泊避難をしたら、できるだけ安全なところに車を停めましょう。自治体によっては、グラウンドなどの広い避難場所を車中泊避難者用に提供されることもあります。
駐車場所選定のチェックリスト:
– 車を駐車するときには、傾斜地を避けて、なるべく明かりや人通り、そしてトイレのある場所にしましょう。
– 二次災害の危険がない場所
– 救助活動の妨げにならない場所
– 他の避難者との適切な距離
環境・季節への対応
夏場であれば熱中症のリスクを下げるために、日陰を選びましょう。また、マフラーを塞がれてしまうと一酸化炭素中毒になる危険性があります。そのため、壁や草にふさがれることが無いかの確認が必要です。
車中泊の基本ルール
エンジン管理
安全な場所に車を停めたら、防犯のためにドアをロックし、エンジンを止めて車中泊します。命の危険を伴う(熱中症や低体温症など)場合を除いて、車中泊するときの基本的は、アイドリングストップです。
健康管理の実践
車中泊避難では、日常以上に健康管理に気を配る必要があります。
毎日の健康チェック項目:
– 体温測定
– 血圧チェック(可能であれば)
– 足のむくみ・痛みの確認
– 水分摂取量の記録
– 運動実施時間の記録
情報収集と連絡体制
情報収集の重要性
避難所での情報収集も行いながら、孤立しないようにする注意が必要です。車中泊避難では自治体からの情報が届きにくいため、積極的な情報収集が必要です。
情報収集の方法:
– 防災ラジオでの定期的な情報確認
– 避難所への定期的な訪問
– 近隣の車中泊避難者との情報交換
– SNS・インターネットでの情報確認(電源確保時)
連絡体制の確保
– 家族・親戚への定期報告
– 職場・学校への状況報告
– 地域の自主防災組織との連携
車中泊避難の限界を知り、適切な判断を
車中泊避難は有効な避難手段の一つですが、万能ではありません。状況に応じて適切な判断を行うことが重要です。
車中泊避難が適さない場合
医療的な配慮が必要な場合
高齢者は車中泊ではなくなるべく避難所に連れて行く、病気の人は福祉避難所に連て行くことを考えるべき、とのことです。
高齢者や持病のある方のリスク:
– エコノミー症候群の発症の他にも被災地では、誤嚥性肺炎、不活発病などについても注意が必要です。動けない、動かせないことで痰がつまりやすくなり、動けないことで関節が悪くなり歩けなくなるとのことです。
– 出産直後の方や妊娠中の方、肥満の方、喫煙される方、糖尿病などの持病がある方は、よりリスクが高くなります。
車両・環境的な制約
– 車内スペースが狭すぎる場合
– 極端な気象条件(猛暑・極寒)
– 燃料不足
– 車両故障
避難所との併用という選択肢
車中泊避難は避難所との完全な代替手段として考えるのではなく、併用する柔軟な発想が重要です。
併用のメリット:
– 情報収集の確保
– 医療支援へのアクセス
– 社会的孤立の防止
– 衛生環境の改善
具体的な併用方法:
– 夜間のみ車中泊、日中は避難所で過ごす
– 食事・入浴時は避難所を利用
– 定期的な健康チェックは避難所で実施
平時からできる車中泊避難の準備
災害発生時に慌てることなく車中泊避難を行うためには、平時からの準備と訓練が重要です。
家族での車中泊体験
訓練としての車中泊
車中泊訓練も行ってみると、自分達にとって必要となるアイテムが分かってくるかもしれません。そこから必要だと思ったものを少しずつで良いのでクルマに積載していくというところから始めてみてはいかがでしょうか。
体験訓練で確認すべきポイント:
– 家族全員が車内で就寝できるか
– 必要なアイテムが揃っているか
– 快適性と安全性のバランス
– 子どもの適応性
地域との連携
自主防災組織との連携
– 車中泊避難者の把握体制
– 情報伝達ルートの確認
– 支援物資の配給方法
近隣との相互支援体制
– 車中泊可能な家庭同士のネットワーク
– 子どもや高齢者の見守り体制
– 緊急時の助け合いルール
車載防災グッズの選択基準
品質と実用性の重視
それぞれを集めるのは大変ですので、車載用防災セットを購入しても良いかもしれません。あらかじめ耐熱・耐寒の保存食や水、脱出ハンマーや簡易トイレなどがセットとなっており、そのままクルマに積んでおくだけで簡単です。
市販セットの選択ポイント:
– 家族構成に適した内容
– 車種に適したサイズ
– 定期的な更新サービス
– 実績のあるメーカー
カスタマイズの重要性
市販のセットだけでは不十分な場合があります。
追加検討アイテム:
– 家族特有の医療用品
– 季節に応じた衣類
– 趣味・娯楽用品(ストレス軽減のため)
– 乳幼児用品(該当家庭のみ)
まとめ:家族の安全を守るための車中泊避難術
車中泊避難は、災害時の重要な避難選択肢の一つです。しかし、適切な知識と準備なくして安全に実行することはできません。
重要なポイントの再確認
1. エコノミークラス症候群への対策が最優先
– フラットな就寝環境の確保
– 定期的な運動と水分補給
– 危険サインの早期発見
2. 適切な防災グッズの準備
– 72時間分の水・食料
– 就寝環境を整えるアイテム
– 衛生・健康管理用品
– 電源・通信機器
3. 計画的な準備と訓練
– 家族での体験実習
– 定期的なメンテナンス
– 地域との連携体制
最後のメッセージ
エコノミークラス症候群は、飛行機での移動だけではなく、災害時の車中泊で発症しやすい病ですが、それ以外にも車の長距離運転中、長距離バスなどで発症する病です。車中泊避難の知識は、災害時だけでなく、日常生活でも家族の健康を守ることに役立ちます。
また、これらの事実と予防法を知らないことが、悲惨な事態を招きかねません。知っていることで救われる命があることは事実ですので、ここでの話題をぜひとも、家族や友人、周囲の人たちと話し合ってみてはいかがでしょうか。
災害はいつ発生するか分かりません。しかし、適切な準備と知識があれば、家族の命と安全を守ることができます。今日からできることを一つずつ始めて、万が一の時に備えましょう。あなたの備えが、家族の笑顔を守る力となるはずです。
ちなみに筆者はキャンプを嗜む関係である程度は装備は整っていたり、普段からクルマに載せていたものもありました。ブームとなっているアウトドアですが、自然を楽しんだり非日常感を味わえるだけでなく、災害時にも役立つと思いますのでオススメです。平時の楽しみが災害時の備えにもなる、そんな一石二鳥の準備から始めてみませんか。