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避難所と在宅避難、どちらを選ぶ? 完全ガイド―判断基準から避難所生活・在宅避難の備えまで

避難所と在宅避難、どちらを選ぶ? 完全ガイド―判断基準から避難所生活・在宅避難の備えまで

大きな地震や大雨のとき、「避難所に行くべきか、それとも自宅にとどまる『在宅避難』でいいのか」――多くの方が迷う場面です。結論から言うと、自宅が安全だと判断できるなら、避難所に行かずに自宅で過ごす「在宅避難(屋内安全確保)」も、指定避難所への避難と並ぶ正式な避難行動の一つです。逆に、自宅の被災想定が大きい場合や、ライフラインが止まって生活を続けられない場合は、迷わず避難所へ向かうべきです。

私は東日本大震災を経験してから、独学で防災を学んできました。このページでは、①避難所・在宅避難・分散避難という言葉の整理、②どちらを選ぶかの判断基準、③避難所生活の基本、④在宅避難を乗り切るための備え、⑤持ち物チェックリストの順に、当サイトの関連記事とあわせて整理しています。気になったところから、リンク先の詳しい記事へ進んでください。

情報はすべて首相官邸・内閣府(防災担当)・農林水産省など公的機関の公表資料をもとにしています。

避難所・在宅避難・分散避難―まず言葉を整理する

「避難」というと避難所へ移動することだけをイメージしがちですが、首相官邸は避難行動を複数の形に整理しています。

「市町村が指定した各災害に対応した避難場所への避難や、安全な場所にある親戚・知人宅への避難などが考えられます」(立退き避難について)
「自宅が安全だと判断できる場合は、自宅に留まること(屋内安全確保)も考えてみましょう」

首相官邸「避難はいつ、どこに?」

  • 立退き避難……指定避難所や、安全な場所にある親戚・知人宅などへ実際に移動すること
  • 屋内安全確保(在宅避難)……自宅が安全だと判断できる場合に、自宅にとどまって過ごすこと
  • 分散避難……指定避難所だけでなく、親戚・知人宅やホテル・車中泊など、複数の避難先に人が分かれること。避難所の過密を防ぐ考え方としても紹介されています

大雨のときの避難先の選び方や分散避難の具体的な考え方は、次の記事で詳しく解説しています。

どちらを選ぶか―3つの判断基準

避難所と在宅避難のどちらを選ぶかは、次の3点を平時に確認しておくと、当日の判断が速くなります。

  • ①自宅の被災想定……ハザードマップで、自宅が浸水想定区域・土砂災害警戒区域・家屋倒壊等氾濫想定区域に入っていないかを確認する
  • ②建物の状態……新耐震基準(1981年以降)かどうか、老朽化や傾きがないか。倒壊のおそれがあるなら在宅避難は選べません
  • ③ライフラインが止まっても暮らせる備えがあるか……水・食料・トイレ・停電への備えが、必要な日数分あるかどうか

紘一のひとこと:
私は東日本大震災のとき、自宅は無事でしたがライフラインが数日止まり、備えの少なさに困った経験があります。「家が無事=在宅避難できる」ではなく、「家が無事」で「かつ」「備えがある」の両方がそろって初めて在宅避難が選べる、と考えるようにしています。

避難所を選ぶべきケース

  • 自宅がハザードマップ上の危険区域に入っている、または倒壊のおそれがある
  • 水・食料・トイレなどの備蓄が数日分もたない
  • 高齢者や乳幼児、持病のある家族がいて、専門的なケアや支援が必要

在宅避難を選ぶべきケース

  • 自宅がハザードマップ上の危険区域に入っておらず、建物にも被害がない
  • 水・食料・簡易トイレなど、最低3日分(できれば1週間分)の備えがある
  • 停電・断水になっても、当面の生活を続けられる目処が立っている

避難所生活の基本―入所から過ごし方まで

避難所に向かうと判断した場合、次のような流れで生活が始まります。

  • 受付で氏名・人数を記入し、割り当てられたスペースで過ごす
  • 物資配布や情報は、避難所の掲示板・放送で随時案内される
  • スペースが限られるため、周囲への配慮とルールの共有が欠かせない

内閣府は「避難所における良好な生活環境の確保に向けた取組指針」で、パーティションや段ボールベッドなどによるプライバシー確保、トイレの確保・管理を自治体に求めています。

内閣府(防災担当)「避難所の生活環境対策」

避難所で特に問題になりやすいのが、感染症とトイレです。当サイトでは次の記事で詳しく取り上げています。

在宅避難を乗り切るための備え

在宅避難を選ぶ場合は、避難所からの支援を待つのではなく、自分で数日〜1週間分を乗り切る備えが前提になります。特に多くの方が困るのが停電と断水です。当サイトでは、それぞれ「備え」と「起きた直後の初動」に分けて解説しています。

食料の備えについては、農林水産省が「ローリングストック」(普段の食品を少し多めに買い置きし、使った分を買い足す方法)を勧めています。

農林水産省「家庭備蓄ポータル」

また、在宅避難者も自治体の支援対象から外れるわけではありません。内閣府は自治体向けに、在宅避難者や車中泊避難者への支援の手引きを示しています。お住まいの市区町村が在宅避難者の届出・登録窓口を設けている場合は、物資配布や罹災証明などの情報を受け取りやすくなるため、確認しておくとよいでしょう。

印刷して使える 避難所・在宅避難 判断&持ち物チェックリスト

  • ☐ ハザードマップで自宅の浸水・土砂災害・家屋倒壊のリスクを確認した
  • ☐ 自宅の耐震性(新耐震基準かどうか)を確認した
  • ☐ 水・食料・簡易トイレを最低3日分、できれば1週間分備えている
  • ☐ 停電時の明かり・モバイルバッテリーを用意している
  • ☐ 断水時の生活用水(風呂の残り湯など)の確保方法を決めている
  • ☐ 避難所までの道のりを実際に歩いて確認した
  • ☐ 非常持出袋(避難所用)の中身を年1回は見直している
  • ☐ 家族の集合場所・連絡方法を決めている
  • ☐ お住まいの市区町村の在宅避難者支援窓口の有無を確認した

よくある質問

在宅避難を選んでも、一度は避難所に行った方がいいですか?

安否確認や情報収集、物資配布の登録のために、様子を見に立ち寄るのは有効です。ただし、自宅が安全であれば、無理に避難所に滞在する必要はありません。お住まいの自治体が在宅避難者の届出制度を設けている場合は、その窓口で登録しておくと支援を受けやすくなります。

避難所には何を持っていけばいいですか?最低限は?

水・食料(最低3日分)、常備薬、携帯トイレ、モバイルバッテリー、懐中電灯、現金、健康保険証のコピー程度は最低限そろえておきたいところです。具体的な持ち物はトイレ用品を中心に別記事でも紹介しています。

ペットがいる場合、避難所と在宅避難どちらがいいですか?

避難所によってはペット同伴の可否やルールが異なります。自宅が安全であれば在宅避難のほうがペットにとって負担が少ない場合もありますが、危険区域にお住まいの場合は同行避難を前提に、事前にお住まいの自治体のペット受け入れルールを確認しておくことが大切です。

在宅避難中に体調が悪くなったら、どうすればいいですか?

まずかかりつけ医や地域の医療機関、救急への連絡を試みてください。私自身は医療の専門家ではないため、具体的な処置についてはお伝えできません。持病がある方は、平時から薬の予備と、かかりつけ医の連絡先を備えておくことをおすすめします。

避難所はいつまで開いていますか?

開設期間は災害の規模や被害状況によって市区町村が判断するため一律ではありません。ライフラインの復旧状況などにあわせて、自治体から順次案内が出されます。お住まいの自治体の防災情報やハザードマップサイトをこまめに確認してください。

まとめ

  • 避難所に行くことだけが「避難」ではなく、自宅が安全なら在宅避難(屋内安全確保)も正式な選択肢
  • 判断は「①自宅の被災想定」「②建物の状態」「③備えの有無」の3点で平時に確認しておく
  • 避難所生活はプライバシー・感染症・トイレが課題になりやすい
  • 在宅避難は停電・断水・食料備蓄など、自力で数日〜1週間を乗り切る備えが前提
  • 在宅避難者も自治体の届出窓口を確認しておくと、支援を受けやすくなる

参考・出典:
首相官邸「避難はいつ、どこに?」
内閣府 防災情報のページ「避難場所に関すること」
内閣府(防災担当)「避難所の生活環境対策」
農林水産省「家庭備蓄ポータル」
横浜市「在宅避難のすすめ」(自治体の取組例として参考)

最終更新日: 2026年9月18日


※本サイトは、東日本大震災を経験した設定の運営者が独学で集めた防災知識を発信する個人ブログです。医療・法律・行政の専門的判断が必要な場合は必ず専門機関・自治体の情報をご確認ください。専門家の見解を引用する際は必ず出典を明記しています。

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