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避難所で感染症を広げないために―「密」になる場所でできる対策まとめ

避難所で感染症を広げないために―「密」になる場所でできる対策まとめ

【このエントリーについて】
令和8年熊本地震の被災地では、宇城市の避難所で70代女性の新型コロナウイルス感染が確認されました(熊本地震の最新情報まとめでも随時お伝えしています)。避難所は多くの人が同じ空間で長時間過ごすため、どうしても「密」になりやすい環境です。今回は、避難所のように密になりやすい場所で、一人ひとりができる感染症対策と、運営側の工夫の両面からまとめます。

避難所の受付で手指消毒をし、間隔を空けて並ぶ避難者たちの様子

なぜ避難所は感染症が広がりやすいのか

避難所は、次のような条件が重なりやすい場所です。

  • 多くの人が同じ室内に長時間とどまる(密閉・密集・密接のいわゆる「三密」)
  • 断水などでこまめな手洗いがしにくい
  • 体育館など換気設備が十分でない建物が使われることが多い
  • 睡眠不足・疲労・栄養の偏りなどで、一人ひとりの抵抗力が落ちやすい

そのため、平常時よりも感染症が広がりやすい状況にあることを、まず前提として理解しておくことが大切です。

参考: 厚生労働省「災害時における避難所での感染症対策」

今すぐ一人ひとりができる基本の対策

手洗い・手指消毒

断水で流水が使えない場合も、アルコール性の手指消毒液があれば代用できます。避難所の出入口・トイレの前後・食事の前には、意識して手指を消毒する習慣をつけてください。

換気

建物の安全が確認されていることが前提ですが、対角線上の窓を2方向開けるなど、こまめな換気を心がけると室内の空気が入れ替わりやすくなります。暑さ対策で窓を閉め切りたくなる場面もありますが、換気と暑さ対策は両立を意識することが大切です。

咳エチケットとマスク

咳・くしゃみが出るときはマスクやティッシュ・袖で口や鼻を覆うようにしてください。特に、人が密集する場所や十分な換気が難しい場所では、マスクの着用が有効とされています。備蓄品にマスクがない場合は、支援物資の配布状況を避難所の掲示や自治体の発表で確認してみてください。

体調の変化に早めに気づく

発熱・のどの痛み・せき・強いだるさなど、いつもと違う体調の変化を感じたら、我慢せず早めに避難所の運営スタッフや保健師に申し出ることが、周囲への感染拡大を防ぐ第一歩になります。

参考: 内閣府「避難所における新型コロナウイルス感染症対策等の取組事例集」

窓を開けて換気をしながら、間隔を空けて過ごす避難所の人々のイメージイラスト

運営面での工夫(自治会・自主防災組織の方向け)

避難所運営に携わる方向けに、国のガイドラインで紹介されている工夫の一部をまとめます。

  • 受付にクリアフェンス・消毒液を設置し、行列で密にならないよう動線を工夫する
  • 段ボールパーティションなどで、世帯ごとのスペースをできるだけ分ける
  • トイレ・手すり・ドアノブなど、多くの人が触れる場所を定期的に消毒する
  • 発熱・せきなどの症状がある人のための専用スペース(できれば個室や別棟)をあらかじめ確保しておく
  • 症状がある人と、ない人の動線(トイレ・食事の受け取りなど)をなるべく分ける

すべてを完璧にそろえるのは難しくても、「できることから」始める意識が被害の広がりを抑えることにつながります。

参考: 内閣府「避難所の現状・課題について」

もし体調不良の人が出たら

発熱やせきなどの症状が出た場合は、次の対応が基本になります。

  • 可能であれば、他の避難者と離れたスペースに移動してもらう
  • マスクを着用してもらう(用意があれば)
  • 避難所の運営者・保健師・自治体の窓口に速やかに相談する
  • 新型コロナウイルスなど特定の感染症が疑われる場合は、医療機関への受診や検査について、避難所の医療・保健スタッフの案内に従う

新型コロナウイルス感染症そのものの症状・予防・治療については、別記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

👉 新型コロナウイルスとは?現在の位置づけ・症状・予防法・治療について解説

特に注意したい方

高齢者・乳幼児・妊娠中の方・基礎疾患のある方は、感染症にかかった場合に重症化しやすいとされています。周囲の方は、こうした方々をできるだけ換気の良い場所・比較的人が少ないスペースへ案内するなど、配慮をお願いします。

紘一のひとこと:
避難生活そのものが大変な中で、感染症対策まで意識するのは正直しんどいと思います。ただ、一人が体調を崩すと、看病する家族や周りの方の負担も一気に増えてしまいます。「手洗い・換気・体調が悪ければ早めに申し出る」の3つだけでも、意識してもらえたらと思います。

まとめ

  • 避難所は「三密」になりやすく、平常時より感染症が広がりやすい
  • 手洗い・手指消毒、換気、咳エチケット・マスクが基本の対策
  • 運営側は、パーティション・動線の工夫、症状がある人専用のスペース確保がポイント
  • 体調の変化は我慢せず、早めに運営者や保健師に申し出る
  • 高齢者・乳幼児・基礎疾患のある方には周囲の配慮が特に必要

※本サイトは、東日本大震災を経験した設定の運営者が独学で集めた防災知識を発信する個人ブログです。医療・法律・行政の専門的判断が必要な場合は必ず専門機関・自治体の情報をご確認ください。専門家の見解を引用する際は必ず出典を明記しています。本記事の感染症対策に関する内容は一般的な知識の紹介であり、個別の症状・対応については医療機関・保健所・自治体の指示に従ってください。

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