【防災士監修】台風対策完全マニュアル!家族を守る防災グッズと避難計画の失敗しない作り方

家族を守るために知っておきたい台風対策の重要性

こんにちは!災害が多い日本に住んでいると、「もしもの時はどうしよう」と不安になることはありませんか?特に家族を持つ主婦の皆さんは、大切な家族を守るために「何を準備しておけばいいの?」「どんな避難計画を立てればいいの?」と悩むことも多いと思います。

実は、台風による被害は年々深刻化しています。2024年に日本で発生した災害の例では、8月下旬に台風10号が西日本から東日本の太平洋側を中心に上陸し、記録的な大雨と暴風をもたらしました。こうした状況だからこそ、事前の台風対策がとても大切なんです。

でも大丈夫です!この記事では、台風対策のプロが教える実践的な防災グッズの選び方から、家族みんなが安心できる避難計画の立て方まで、わかりやすくお伝えしていきます。難しいことはありません。一つ一つステップを踏んでいけば、誰でも家族を守る準備ができるようになります。

台風対策で絶対に揃えておきたい防災グッズリスト

基本の防災グッズ:生命を守る最優先アイテム

台風対策の防災グッズは、「持ち出し用」と「備蓄用」の2つに分けて準備することが重要です。防災グッズは、備蓄用と持ち出し用それぞれが最適な場所にないと非常時にすぐ取り出せません。

持ち出し用防災グッズ(非常持ち出し袋)

まずは緊急時に持ち出せるアイテムから準備しましょう。両手が使えるようリュックサックを非常持出袋として使い、重さの目安は男性は15kg、女性は10kgにしておくことがポイントです。

1. 飲料水:持ち出し袋の中にはペットボトル入りの水など持てる分を入れてください。自宅には1日1人3リットルが目安に、家族の人数分を3日分、できれば1週間を用意しましょう

2. 非常食:持ち出し袋の中には家族の3日分を目安に持てる分を入れ、大規模災害発生時に備えるには、自宅に1週間の備蓄を。中身は、アルファ米などのごはん、缶詰、ビスケットや乾パン、チョコレートなど

3. 現金・貴重品:ATMが使えなくなることを想定し、キャッシュレス派の人も現金の用意を。10円玉や100円玉などの小銭、またはおつりがないことも想定し、千円札など小さい単位の紙幣が便利です

4. 懐中電灯・ラジオ:停電に備え、懐中電灯を用意し、電池を確認しておきましょう。台風が直撃する場合には、直前にスマートフォンやモバイルバッテリーを満タンに充電しましょう

2025年最新!台風対策におすすめの防災グッズ

最新の防災グッズは機能性が大幅に向上しています。特に注目したいのは、2025年新モデルの大容量モバイルバッテリーで、12000mAh以上の容量があり、Type-C/Lightning出力ポート対応で複数台同時充電が可能なものです。

台風対策で特に重要な防災グッズ

1. 大容量モバイルバッテリー

– 停電時のスマートフォン充電に必須

– LEDライト機能付きがおすすめ

– 40000mAh以上の大容量タイプなら、電熱ベストの給電にも使用可能

2. 防災用LEDライト

– XHP160LED搭載で5000mAh大容量、Type-C USB充電式と電池式の両方に対応した軍用レベルの懐中電灯がおすすめ

3. 簡易トイレ

– 防災士推奨の救急トイレで120回セット、15年保存可能なタイプを準備

– 断水時に必須のアイテム

女性・家族向けの特別な防災グッズ

家族構成や性別に応じて、追加で準備しておきたい防災グッズがあります。

女性特有の防災グッズ

– 生理用品(最低3日分、できれば1週間分)

– サニタリーショーツ

– デリケートゾーン用ウェットティッシュ

子ども・赤ちゃんがいる家庭

– 粉ミルク・哺乳瓶

– 離乳食(常温保存可能なもの)

– おむつ・おしりふき

– お気に入りのおもちゃ

高齢者がいる家庭

– 常備薬やお薬手帳を普段から準備しておく。お薬手帳を携行していたことで、常用薬や病気の情報が正確に伝わり、早期に適切な治療に結びついたという実例があります

防災グッズの正しい収納方法と管理のコツ

効率的な防災グッズの収納場所

防災グッズは、いざという時にすぐに取り出せる場所に保管することが重要です。備蓄品はパントリーなど食料品や生活用品をストックする場所があれば、まずはそこで管理を。災害発生時にパントリーに入れない場合も考え、備蓄品は複数の場所に分散させることも大事です。

持ち出し用防災グッズの収納

– 持ち出し品としてリュックタイプの防災袋に常備する備品は、家の中からの避難経路となる玄関の近くの物入れに、非常用持ち出し袋はスマートフォンなどと一緒に枕元に置くのが原則

備蓄用防災グッズの収納

– パントリーや食品庫

– 直射日光を避けた涼しい場所

– 車庫や庭の倉庫(温度変化の少ない場所)

ローリングストック法で賢く管理

防災グッズの管理には「ローリングストック法」がおすすめです。日頃利用している食料品や生活必需品を少し多めに購入して、使いながら備蓄するローリングストック法に取組むことで、常に新鮮な備蓄品を維持できます。

ローリングストック法の手順

1. 普段使用している食品を多めに購入

2. 消費期限の古いものから順番に使用

3. 使った分だけ新しく補充

4. 定期的に在庫と消費期限をチェック

消費期限がある防災グッズについては定期的にチェックし、期限が近付いているものは消費して新しいものに入れ替えておきましょう。

家族を守る避難計画の作り方完全ガイド

マイタイムラインの作成方法

避難計画を立てる上で重要なのが「マイタイムライン」の作成です。マイタイムラインとは、市民のみなさま一人一人のタイムライン(避難行動計画)であり、台風等の接近による大雨によって河川の水位が上昇する時に、自分自身がとる標準的な防災行動を時系列的に整理し、自ら考え命を守る避難行動のための一助とするものです。

マイタイムライン作成の3つのステップ

1. 避難先の確認

– 日頃から、国や自治体のハザードマップにより、避難所・避難場所や、地すべり・がけ崩れ・土石流等の土砂災害や洪水・浸水・高潮等の水害の危険性のある場所を確認しておく

2. 避難経路の確認

– 複数の避難ルートを確認

– 危険箇所(アンダーパス、河川沿いなど)を避けたルート設定

3. 家族の役割分担

– 家族構成を考慮し避難行動のタイミングを考える

– 誰が何を持ち出すかを事前に決定

警戒レベルに応じた行動計画

台風接近時は、5段階の警戒レベルに応じて適切な行動を取ることが重要です。防災情報の意味が直感的に理解でき、それぞれの状況に応じて避難できるよう、災害発生の危険度と住民の方々がとるべき行動を5段階の「警戒レベル」を用いてお伝えしています。

警戒レベル別の行動指針

警戒レベル1-2:気象情報の確認、避難の準備開始

警戒レベル3:避難に時間のかかる高齢者のかたなどは警戒レベル3で避難

警戒レベル4:警戒レベル4避難指示が出たら全員が避難

警戒レベル5:命を守る最善の行動を取る

家族との連絡方法を確保

災害時は通常の通信手段が使えなくなる可能性があります。家族がばらばらにならないように、全員が待ち合わせの場所(避難場所)を確認して、連絡手段を複数持つ。避難所の伝言板で家族を探すため、家族の顔写真を用意しておくことが重要です。

災害時の連絡方法

– 災害伝言ダイヤル(171)

– 災害用伝言板(web171)

– SNS(Twitter、Facebook)

– 家族・親戚の連絡先を複数確保

毎月1日と15日は災害伝言ダイヤルを試すことができるので、家族できちんと災害伝言ダイヤルが使えるか確認することも重要です。

台風接近時の具体的な対策と行動

台風接近72時間前からの準備

台風対策は段階的に進めることが重要です。台風や大雨の危険が近づいているというニュースや気象情報を見たり聞いたりしたら、災害への備えをもう一度確認しましょう。

72時間前の準備

– 気象情報の継続的な確認

– 防災グッズの最終チェック

– 家族との避難計画の確認

24時間前の準備

– 窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強する。側溝や排水口は掃除して水はけを良くしておく。風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ格納する

直前の準備

– 台風で停電や断水が発生する可能性があります。台風が来る前にスマートフォンやモバイルバッテリーの充電を。懐中電灯を揃え電池が入っていることも確認を。断水に備え生活用水用に湯船に満タンの水を貯め飲料水も用意してください

避難のタイミングと方法

避難は明るい時間帯に行うことが鉄則です。暗くなってからの避難は危険です。気象情報や避難情報をこまめに確認しつつ、明るいうちの避難を心がけましょう。

避難時の注意点

– 避難するときは、持ち物を最小限にして、両手が使えるようにしましょう

– 明るく広い道を通行する。夜間の避難は、見通し悪いため、転倒や側溝への転落等に注意して、夜間の停電時は、懐中電灯で目視確認を行いながら足元に注意して避難する

特に危険な場所からの早期避難

山などの急な斜面や河川や用水路のそば、アンダーパス、地下街など特に危険な場所にいる場合は、早めに避難所や周辺の頑丈な建物へ避難しましょう。

停電・断水時の対処法と備え

停電対策のポイント

台風による停電は長時間に及ぶ可能性があります。誰もがもっている携帯電話ですが、緊急時は家族との連絡などに使うためなるべく充電は温存しておきたいですよね。ライト機能はありますが電池の消費が激しいため長時間使うのは得策ではありません。そんなときにつかいたいのがポータブル電源です。

停電時に必要なアイテム

– 大容量モバイルバッテリー・ポータブル電源

– LEDランタン(複数個)

– 手巻き・ソーラー式ラジオ

– 乾電池(各サイズ十分な量)

断水時の生活用水確保

断水に備えた水の確保は、飲用と生活用に分けて準備します。

飲用水の確保

– 1人1日3リットル × 家族人数 × 7日分

– ペットボトル入りミネラルウォーター

生活用水の確保

– 浴槽に満水まで水を貯める

– ポリタンク・ウォーターバッグの準備

– 雨水の活用(トイレ用)

季節・状況に応じた追加対策

夏の台風対策

夏の台風では熱中症対策が重要になります。停電などに備え冷凍庫で保冷剤を凍らしておくと便利です。冷蔵庫の中の食料を冷やしたり夏場は熱中症対策として使えます。

夏の追加対策

– 保冷剤・氷の準備

– うちわ・扇子

– 塩分補給用のタブレット・スポーツドリンク

冬の台風・暴風雨対策

冬の場合は体を外側から温めるものが中心になります。避難所などで足先が冷えて眠れないなどを防ぐために厚手のくつしたや毛布などがあるとよいですね。防災グッズとして売られている防寒シートはアルミ製で体にまくと体温を逃すことなく保温できます。

冬の追加対策

– アルミ製防寒シート

– 厚手の靴下・毛布

– カイロ(貼るタイプ・握るタイプ)

– 段ボール(床からの断熱用)

まとめ:今日から始める台風対策

台風対策は難しいものではありません。重要なのは、段階的に準備を進めることです。まずは基本的な防災グッズから揃え始め、家族との避難計画を話し合うことから始めましょう。

今すぐできる台風対策チェックリスト

1. 家族で避難場所・避難経路を確認する

2. 防災グッズリストを作成し、段階的に揃える

3. マイタイムラインを作成する

4. 災害伝言ダイヤルの使い方を家族で練習する

5. 定期的に防災グッズの点検・入れ替えを行う

大規模な災害が発生すると、スーパーやコンビニなどは、被災により営業を休止したり、物流の停滞により商品が入荷しづらくなったりします。こうした事態に備え、特に食料や飲料水については普段から最低でも3日分は備蓄しておきましょう。

災害はいつやってくるかわかりません。でも、しっかりと準備をしておけば、家族みんなが安心して過ごすことができます。「備えあれば患いなし」の精神で、今日から台風対策を始めてみませんか?

家族の笑顔を守るために、一緒に頑張りましょう!何か分からないことがあれば、地域の防災センターや自治体の防災担当部署に相談することをおすすめします。みんなで協力して、災害に強いコミュニティを作っていきましょう。