【この記事について】
この記事は、防災専門のYouTubeチャンネル「人が死なない防災」が公開した解説動画の内容をもとに、今後の熊本県・九州地方の地震活動で気をつけておきたいポイントを、紘一なりに整理したものです。断層の分析部分は動画の解説内容の要約・紹介であり、当サイト独自の予測ではありません。最新の公式情報は、必ず気象庁の公式発表でご確認ください。
令和8年熊本地震について、被害状況や生活支援の情報は熊本地震の最新情報まとめで随時お伝えしていますが、今回は少し切り口を変えて、「今後の地震活動をどう見ておけばいいのか」について、専門家の解説動画をもとに整理してみたいと思います。
7月28日の地震、あらためて何が起きたのか
2026年7月28日16時27分頃、熊本県熊本地方を震源とする地震が発生し、気象庁はマグニチュード(Mj)7.1と推定しています。
震源の深さは16kmと比較的浅く、宇城市・氷川町で震度7を観測したほか、熊本県内の広い範囲で震度6弱〜6強、九州各県でも震度5弱〜5強の強い揺れを記録しました。
震源が内陸であったにもかかわらず、断層のずれが海底まで達している可能性を考慮して有明海・八代海に津波注意報が出されましたが、実際の津波は観測されていません。
カギを握る2つの断層帯
今後の地震活動を考えるうえで欠かせないのが、熊本地方に走る2つの活断層、布田川断層帯と日奈久断層帯です。日奈久断層帯は、北から「高野-白旗区間」「日奈久区間」「八代海区間」の3つの区間に分かれており、全長はおよそ81kmにおよびます。

2016年と2026年、動いた場所・まだ動いていない場所
「人が死なない防災」の解説によれば、2016年の熊本地震では、布田川断層帯の布田川区間ほぼ全域と、日奈久断層帯のうち最も北側にある「高野-白旗区間」が活動しました。
一方、その南側に続く「日奈久区間」と「八代海区間」は、2016年の時点では大きくは動かなかったとされています。
動画では、2016年に活動しなかった区間の周辺には、逆に新たなひずみが蓄積されて地震が発生しやすくなっていたという考え方が紹介されており、実際に日奈久区間・八代海区間ではその後も地震活動が続き、専門家の間で注目されていたと説明されています。
そして今回、2026年7月28日の地震は、この「日奈久区間」で発生したとみられる、というのが動画での見立てです。
「人が死なない防災」が指摘する、今後の2つの懸念点
①日奈久区間で、まだエネルギーが残っている可能性
動画では、今回の地震の規模(気象庁マグニチュード7.1、モーメントマグニチュードでは6.8〜6.9程度)と、日奈久区間が全て活動した場合に想定される規模(マグニチュード7.5程度)を比較しています。
マグニチュードは0.2違うだけでエネルギーがおよそ2倍になるため、計算上は今回の地震で解放されたエネルギーは、区間全体が動いた場合の想定の4分の1程度にとどまる可能性があるという指摘です。
つまり、日奈久区間の中でまだ大きくずれていない場所が残っていて、再び大規模な地震が起こる可能性も否定できない、という見方が示されています。
②八代海区間が、まだ手つかずのままである
もう一つの懸念点は、日奈久断層帯の最も南側にある「八代海区間」が、2016年・2026年のいずれでも大きくは活動していないと見られる点です。
動画では、隣接する区間が順に活動してきた経緯を踏まえ、八代海区間が将来活動するのは「時間の問題」とも言えるとしつつ、それが明日なのか数年後なのかは分からない、と正直に述べられています。
もしこの区間で大規模な地震が発生した場合、熊本県が再び震度7クラスの揺れに見舞われる可能性に加え、最大で数メートル規模の津波が、揺れとほぼ同時に到達する恐れがあるとも解説されています。

私たちが今、心がけておきたいこと
ここからは、動画の内容を踏まえて僕なりに感じたことをお伝えします。
まず大前提として、「いつ地震が起こるか」を正確に予測することは、現在の科学では誰にもできません。
「時間の問題」という表現も、確定した予告ではなく、あくまで過去の傾向から見た警戒の呼びかけとして受け止めるのが適切だと思います。
過度に恐れる必要はありませんが、可能性がゼロでない以上、日頃の備えを見直すきっかけにはしていただきたいところです。
- 2016年・2026年と繰り返し強い揺れを受けた建物は、一度も大きな揺れを経験していない建物より倒壊しやすくなっているとされています。ひび割れや傾きが見られる建物には、不必要に近づかないようにしましょう
- 沿岸部にお住まいの方、訪れる予定がある方は、揺れを感じたらまず高台へ。「自分は大丈夫」と思わず、周囲の人が避難していなくても、率先して避難する意識を持っておくことが大切です
- これは地震に限らず言えることですが、「まだ来ていないから、もう大丈夫」という考え方はできるだけ避けたいところです
紘一のひとこと:
専門家の分析を読むと、正直なところ僕自身も気持ちが重くなります。ですが、知らずに油断してしまうより、「ここにまだリスクが残っている」と知ったうえで日々を過ごす方が、いざという時の行動は確実に変わってくるはずです。皆さんの安全を心から願っています。
まとめ
- 2016年の熊本地震では、布田川断層帯と日奈久断層帯「高野-白旗区間」が活動した
- 2026年7月28日の地震は、2016年に大きく動かなかった日奈久断層帯「日奈久区間」で発生したとみられる(「人が死なない防災」の解説による)
- 今回の地震で解放されたエネルギーは、区間全体が活動した場合の想定より小さい可能性があり、日奈久区間での警戒が必要とされている
- 日奈久断層帯の最南部「八代海区間」は依然として活動しておらず、将来的な活動と、それに伴う津波の可能性も指摘されている
- 「いつ」は誰にも分からないが、備えを見直すきっかけとして受け止めたい
参考動画: 「人が死なない防災」【熊本地震】再び震度7の大地震が起きる!? 今まさに2か所が非常に危険な状態です(YouTube、2026年8月1日公開)
※本サイトは、東日本大震災を経験した設定の運営者が独学で集めた防災知識を発信する個人ブログです。医療・法律・行政の専門的判断が必要な場合は必ず専門機関・自治体の情報をご確認ください。専門家の見解を引用する際は必ず出典を明記しています。本記事で紹介した断層活動の分析は、引用元動画の見解であり、気象庁など公的機関による公式な予測発表ではありません。最新の地震情報は必ず気象庁等の一次情報でご確認ください。
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