6月も半分過ぎ、現時点で全国のほとんどの地域が梅雨入りしたと発表されました。

これからは地域によりますが、今月の終わりから7月の中旬頃まで雨が降りやすい天気が続き、湿度も高い状態が維持される状況が続きます。

特に今年はエルニーニョ現象がほぼ確定的に発生しているので、冷夏になるリスクが高くなっている状況でもあります。

冷夏になると、梅雨前線が居座るようになり、なかなか梅雨が明けないということも起こり得ます。

冷夏とはいっても、夏なのである程度の気温の上昇があり、その中で湿度も高いとなると注意するべきは食中毒リスクになります。

人間は毎日食物を取らなければ、生命を維持していけなくなりますので、食事を避けるということは原則的にできません。

そのため、食中毒リスクは誰にでもあるリスクの一つと言えます。

実際、湿度も温度も高いこの6月が年間通して食中毒リスクが高い月のひとつといえます。

昨年の令和4年では、6月の発生件数が一番高かったことが統計上明らかになっています。

出典:https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/statistics.html

このように身近でありながら、菌の種類によっては、命に危険を及ぼすこともある食中毒を防ぐためにはどうすればいいのか?

食中毒予防に効果のある基本的な対策をまとめました。

安心して食事を楽しむために食中毒を防ぐ6つのポイント

食中毒は誰にでも起こりうるものであり、大変危険です。

このため、安全に食事を楽しむためには、6つのポイントをしっかりと抑えることが必要です。

1. 手洗いを徹底すること

手洗いは食中毒予防に最も重要なポイントの1つです。

食事を取る前、調理をする前、食器を扱う前など、手を洗う習慣を身につけるようにしましょう。

こまめな手洗いは食中毒予防に役立つことが多いです。

かんたんで誰でもできる対策方法ですので、是非意識してみてください。

2. 新鮮かつ安全な食材を選ぶこと

スーパーでの買い物時に安全な食材を選ぶことも重要です。

新鮮で、見た目や匂いが自然なものを選んでください。

その中でも特に注意が必要なのが、生肉、生魚、卵、生野菜などです。

これらを選ぶ場合は、購入後は速やかに冷蔵庫に保存して、消費期限を過ぎないように気をつけましょう。

賞味期限についても、この時期に期限が切れると危険な場合があるのでチェックしておきましょう。

3. 調理の仕方に注意すること

調理の仕方にも注意が必要です。

食材を調理する際は、まずは火を通すことが大切です。

火を通すことで、多くの細菌を死滅させることができます。

ただ、加熱しても菌が死なない、毒素が残り続けるものもありますので、過信は禁物です。

また、調理器具やまな板などにも注意が必要です。

これらは食材ごとに分けておくことが大切です。

ひとつのまな板ですべての調理をする場合は、特に食中毒リスクが高まりますので注意が必要です。

4. 温度管理をすること

食材を調理した後、温度管理も大変重要です。

調理した料理や食材を放置しておいてはいけません。

熱がある程度取れたら、冷凍庫や冷蔵庫に適切に保存してください。

また、冷蔵室や冷凍庫の温度も適切に管理しておくことが重要です。

常温放置してしまって、次の日に食べて味が少しでもおかしいと思ったら、それ以上食べること無く廃棄することも検討するべきでしょう。

5. 衛生管理を徹底すること

料理を調理する前や、調理後に食べる前、食器や調理器具を洗浄、消毒することも大切です。

特に、調理器具やまな板は、十分に洗浄することが必要です。

しっかりと考えて、衛生管理を徹底しましょう。

調理後に熱湯をかけるなども、手軽にできる消毒方法のひとつです。

6. 注意深く食事をすること

最後に、注意深く食事をすることも大切です。

食事中には、適量の量を取るようにし、よく噛んで食べましょう。

また幼児や高齢者がいる世帯では、気にかける必要もあるかと思います。

また、調味料や香辛料を適量使うことが大切です。

消化器官を過剰に刺激することで、食中毒発生のリスクが増加することがあるため、注意が必要です。

以上の6つのポイントをしっかりと押さえ、注意深く食事を楽しむことで、食中毒を未然に防ぐことができます。

皆さんも、安全に美味しい食事を楽しんでください。


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