日本には毎年、必ず台風が襲来して、悲惨な被害をもたらし、去っていくことがあります。

ちょうど今も、台風2号が日本列島の南を移動しており、その台風の影響と思われる線状降水帯が尋常ではない香水を現時点で、日本列島各地にもたらしています。

毎年のように日本に接近・上陸していても、今現在この台風を防ぐための有効な手段は見つかっていません。

そもそも、台風がどのようにどこで形成されるのか、そして、台風の命名方法や、台風の強さを表す「勢力」の分類方法については知っていそうで知らないのではないでしょうか?

台風は私たちの身近な存在ですが、この自然現象に関する知識が不足していることがあるかもしれません。

そこで今回は、今更聞けない台風についての基礎知識を学びましょう。

台風の発生する場所

台風は海上で生まれます。

多くの場合、日本の南に位置する熱帯地方の海上で形成されます。

この海域には、海水が暖かく、雲が発生しやすく、台風の発生条件がそろっているのです。

台風の発生過程は、3つの段階に分解できます。

第1段階

出典:https://bousai.nishinippon.co.jp/1267/

熱帯の海上で気流が渦を巻きます

渦が形成されたら、空気中に含まれる水蒸気を含んだ空気が徐々に流れ込んできます。

第2段階

後に上昇する空気流が発生します。

これにより、水蒸気を含んだ空気がそのまま流れ込みます。

すると、流れ込んでくる水蒸気が水滴となる際に、大量の熱が放出されます。

この熱によって、上昇気流はより強くなります。

第3段階

すでに空気中には、水蒸気を含んだ空気が集まり、積乱雲が発達します。

積乱雲の内部には、空気の渦が残り、積乱雲に合わせて、空気の渦が拡大します。

最終的に、熱帯低気圧が形成され、台風が発生します。

熱帯低気圧が発達した台風と温帯低気圧の違いは?

熱帯低気圧は、台風が誕生する要素ですが、もう1つ、「温帯低気圧」という現象もあります。

その違いを考えてみましょう。

温帯低気圧は異なるふたつの空気のぶつかり合いで生じる

温帯低気圧は、異なる二つの空気が互いに衝突して生じる気象現象です。

通常、温かい空気と冷たい空気がぶつかり合い、その後に温帯低気圧が発生します。

この気象現象の主な特徴としては、中心に近づくと風が強くなっていくことがあります。

周囲よりも中心部分付近の風速が高く、等高線は中心部分で一箇所に集中します。

また、前線と呼ばれる線状の雲が観測され、温暖前線と寒冷前線を持つことが特徴的です。

前線の両側で温度差が大きくなり、風向きも異なることがあります。

このような温帯低気圧は、年中発生することがあります。

台風の大本である熱帯低気圧は前線を伴わない

同じく気象現象の熱帯低気圧は、温帯低気圧と異なる特徴があります。

まず、熱帯低気圧は夏から秋にかけて発生することが多く、真冬は発生しません

また、中心部分に近づくほど、風力が激しく増していき、等高線は中心部分で急に集まります。

前線を持たないという点も温帯低気圧との大きな違いであり、台風が前線を伴わない理由でもあります。

台風の定義とは?

台風は、熱帯低気圧が最大風速17.2m/s以上(10分間平均)に達すると、その名を与えられます。

台風は日本独自の呼び方であり、海外では「ハリケーン」、「サイクロン」と呼ばれます。

台風の呼び方は発生場所によって変わってきます。

赤道と東経180度を境界にして以下のように区分で呼び方がかわるのです。

サイクロン 赤道より南のインド洋・南太平洋地域
ハリケーン 赤道より北で東経180度より東の地域・大西洋
台風(タイフーン) 赤道より北で東経180度より西の地域・東アジア周辺の太平洋

台風の右側が風が強く危険とされる理由

台風が進行する際、反時計回りに回転しているため、右側の地域が強い風に襲われる可能性が高まります

台風の中心部に向かって風が吹き込むことが原因で、台風の右側が最も危険な地域とされています。

台風の右側はスパイラルバンド+アウターバンドで豪雨も発生

スパイラルバンドと呼ばれる降水帯が台風の外側に存在していることがあります。

台風は、海から吹き付ける大型の風だと言われています。

台風の中心には、海水蒸気を取り込んでできた雲が渦巻きます。

スパイラルバンドと呼ばれる渦状になった風の流れが、台風を形作っています。

台風の中心部には、目と呼ばれる静かな空間があり、周囲を取り巻くスパイラルバンドによって、中心部は安定した状態を保っています。

台風には、スパイラルバンドの外側にアウターバンドと呼ばれる降水帯があります。

共に渦巻く風の強い右側の方が降水帯が発達しているため、台風の右側は風も強く豪雨になる傾向があります。

このため、台風の進路を確認して、右側の地域に入ってしまうなら最大限の警戒が必要とされます。

しかし、右側が強いというだけで、左側でも十分危険なため、「左側だから大丈夫でしょう」と油断することは避ける必要があります。

台風は左右どちらでも十分危険なモノなため、台風が発生したら気象情報を注意して確認するようにしてください。

そして、早めの対策も忘れずに行いましょう。


今回は台風についての基礎知識を、改めて丁寧に詳しくお伝えしました。

初めて知った方もいらっしゃるでしょうし、知っていた方も新たな発見があるかもしれません。

夏から秋にかけて日本に大きな被害をもたらすことも度々ある台風。

その発生メカニズムや、特徴を知ることで対策をできるように心がけたいものです。


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