黄砂とは、中国沿岸部などから発生する砂嵐が巻き上げられ、大気中を漂う微小な砂や塵のことを指します。
黄砂は、微小な粒子であること、また海を渡って飛散してくる間に大気の汚染物質を吸着することがあることから、健康被害を引き起こすことがあります。
これに対して、私たちはどのような対策をすべきなのでしょうか。
以下、黄砂がもたらす健康被害とその対策方法について詳しく解説していきます。
知らないと危険？知っておくべき黄砂の健康リスク
黄砂は、中国の砂漠などから飛来する微小な砂塵が風に乗って日本に運ばれる現象のことを指します。
黄砂には、健康に悪影響を及ぼすリスクがあることが知られています。
黄砂には、微生物やその死骸、金属、化学物質など、多くのアレルギーを引き起こすものなど有害物質が多く含まれており、健康被害を引き起こす可能性があります。
幼児や高齢者にとって、黄砂は特に危険です。
幼児は免疫力が未熟で、高齢者は免疫力が低下しているため、黄砂による健康被害を受けやすくなっています。
黄砂が引き起こす健康リスクの重大なひとつは、呼吸器疾患です。
黄砂に含まれる微小な砂塵を吸い込むと、のどが痛くなる、くしゃみや鼻詰まりが起こる、咳が出るなどの症状が現れます。
長期的には、気管支炎や肺炎などの呼吸器疾患を引き起こす可能性があります。
また、黄砂には有害物質である重金属や化学物質が含まれていることもあります。
これらの物質を吸い込むことによって、アレルギー症状や免疫力の低下など、さまざまな健康被害が引き起こされる可能性があります。
黄砂が多い日には、特に高齢者や小さな子供、呼吸器疾患やアレルギー症状を持っている人は屋内にこもるなどして、外出を控えることが望ましいです。
また、外出する場合にはマスクを着用するなど、予防策を行うことが大切です。
以上のように、黄砂は健康に悪影響を及ぼすリスクがあるため、十分な注意が必要です。
医師の指導を仰いで、正しい予防方法を学んでおくことが大切です。
砂対策など、空気清浄機の選び方と使い方
皆さんは黄砂に対する対策を考えたことがありますか？
特に外出する場合はマスク等で対策が必要ですが、自宅で過ごす場合でも黄砂が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は自宅でできる黄砂対策として、空気清浄機の選び方と使い方についてご紹介いたします。
まず、空気清浄機の選び方ですが、黄砂に対応した機能を備えたものを選ぶことが大切です。
具体的には、黄砂対応フィルターを搭載したものやイオンクリーン機能を備えたものがおすすめです。
また、清浄能力や電気代なども重要なポイントとなりますので、事前に調べてから購入することをおすすめします。
そして、空気清浄機の使い方ですが、まずは取扱説明書をよく読んで正しく設置することが大切です。
また、部屋の広さに合わせた清浄能力や、フィルターの交換タイミング等も適切に設定するようにしましょう。さらに、窓を開けたり換気をすることで、部屋の空気をより清浄にすることもできます。
以上が、自宅でできる黄砂対策として、空気清浄機の選び方と使い方についてのご紹介でした。
是非、参考にしてみてください。
「黄砂の影響で病気に!?マスクの選び方と正しい付け方」
黄砂が舞う時期になると、マスクを着用することが多くなります。
しかし、マスクを正しく選ばず、正しく着用しなければ、本来の性能を発揮できず、健康被害を引き起こす可能性もあります。
まず、マスクを選ぶ際には、理想としては黄砂や花粉などの微細粒子を99％以上カットすることができる、N95やKF94などの規格を持つマスクを選びほとんどの黄砂をシャットアウトするというのが理想です。
しかし、高性能マスクは息苦しさもかなりのもので、値段も高めであり、気軽に装着するにはややハードルが高いです。
黄砂の粒子の大きさ的に、一般的な不織布マスクでも大体はシャットアウトできるので、必要に応じて選択していくことが大事です。
また、小さな子供や高齢者、呼吸器系の疾患を持つ人など、個人差があるため、自身に合ったマスクを選ぶことが重要です。
次に、正しい着用方法についてです。
まず、マスクを付ける前に手を十分に洗い、手指にウイルスや細菌が付着している場合に、それをマスクに付着させないようにします。
また、マスクの上下を確認し、正しく装着していることを確認します。
そして、マスクを外す際にも、手を十分に洗い、マスクの表面に触れないように注意します。
また、マスクを再使用する場合には、しっかりと洗浄・消毒を行い、乾燥させることが重要です。
以上のように、正しいマスクの選び方と着用方法を守ることで、黄砂などの微細粒子から身を守り、健康被害を未然に防ぐことができます。
黄砂に侵されないためには？その他の健康被害を防ぐ対策方法
黄砂の飛散量は、春先から初夏にかけての今の時期が一番多く、報道でもよく黄砂が多く飛ぶということが天気予報などで言及されることは日常となっています。
先に述べたように、健康被害ももたらす気象災害の一つとも言える黄砂の、上記以外の対策方法についても少し触れておきます。
室内に滞在する
黄砂が最も活発に散布される時間帯は、昼間です。
当たり前ですが、外に出ずに窓を閉め切っておけば室内にまでは黄砂は入ってきません。
天気予報などで飛散量が多いということが言われていたら、不要不急の用や仕事・学校が休みであれば外出をしないという選択をするのも良いでしょう。
目の保護
黄砂は、粒子が小さいため私たちの目にも悪影響を与える可能性があります。
そのため、サングラスやゴーグルなどの目の保護具を着用することで、目に黄砂が入ることを防げ、目の病気のリスクを減らすことができます。
.食事に気をつける
黄砂には、有毒な物質が含まれている可能性があります。
そのため、外出時には、できるだけ飲食店での食事などを控えることをおすすめします。
当然ながら、野外にある席などでの食事や、買ったものを外で食べるといった行為は控えるようにしましょう。
また、食品の洗浄にも気をつけることが重要です。
以上の対策を講じることで、黄砂による健康被害リスクを小さく抑えることができます。
黄砂については、注意が必要ですが、対策を取ることで、健康被害を防ぐことができます。
